2019年の夏、初めてのドイツ旅行に行きました。そこでベルリンのサウナに行った際、ドイツのサウナの良さに感動したのがきっかけで、ドイツのサウナが好きになりました。
それ以来、2020年の冬はミュンヘンとフランクフルト、2023年の夏はケルンとデュッセルドルフのサウナを巡る旅に出かけました。
ドイツのサウナの特徴
まずはドイツのサウナの特徴を、日本のサウナとの違いに注目してご紹介します。
男女別ではない
一番の違いは男女別ではないことです。そして一般的に、サウナでは水着の着用は禁止されています。
サウナやプールの外で通路を歩くときは、バスローブやバスタオルを着用することがマナーというかルールとなっています。サウナ室のなかでは、バスタオルを体に巻いたまま入る人もたまに見かけますが、かなり少ない印象です。
更衣室は基本は男女で別れていませんが、施設によっては女性専用の更衣室があります。また、着替え用の個室が用意されている場合が多いです。
更衣室付近のシャワーは男女別のことが多いですが、サウナ近くのシャワーは男女同じです。トイレは男女別です。
実際に行ってみると、他人をジロジロ見る人はおらず、現地の人は当たり前に過ごしているので、僕は意外とすぐに慣れました。
アジア人ということで、注目されることも特に無かったです。
子どもはサウナに入れない
施設にもよりますが、サウナには基本的に年齢制限があり、子どもは入ることができません。家族向けのレジャープールのような施設であれば、プールゾーン(水着着用)とサウナゾーン(年齢制限あり、水着禁止)のように中で分かれています。
プールのみか、プールとサウナかを入場時に伝えて、それに応じたリストバンドをもらう形になります。ロッカールームも別で用意されていることが多いです。
アウフグース
ドイツのサウナは日本と規模が全く違っており、サウナの数が非常に多いです。1つの施設で10箇所以上あるところもあります。
そのうち2箇所ほどがアウフグース用のサウナとなっています。大抵、何時にどのサウナでアウフグースをやるか予定かが分かる掲示板があり、アウフグースを受けたい場合はその掲示板を見て、移動することになります。
時間になると、スタッフさんが入ってきて(スタッフさんは、服は着てます)、簡単な説明をしたあとに熱波を送ってくれます。
仰ぐ前に塩やオイルなどが配られることがあります。一人分が入った小鉢を、一人一つ受け取るスタイルでした。受け取ったら各自で塩を塗ります。
アメをもらったこともありました。
ロウリュ→熱波が繰り返され、大体3セットが多いです。途中で退出しても問題はありません。アウフグースの後は、シャワーを浴びて、プールに入り、チェアベッドでくつろぐというのが基本の流れです。
レストランやバーが併設
サウナやプールと同じエリアに、着替えずに行けるレストランがある施設が多いです。レストランのなかではバスローブを着ることがルールとなっていますが、サウナ上がりにすぐビールを飲んだり、食べた後にもう一度サウナへ行くこともできます。
日光浴スポットが充実
ドイツでは街を歩いていてもテラス席が多いですが、サウナ内でもレストランのテラス席が多く室内よりも人気です。
また、広い庭にたくさんのベッドチェアがあり、日光浴をしている人がとても多いです。
ドイツサウナのルール・マナー
ここから、ドイツサウナへ行くにあたり注意すべきルールやマナーについて紹介します。
サウナ内では、体が壁や床に直接つかないように
これが一番間違いやすいルールだと思います。
ドイツのサウナ室の中で、体が直接ついて良いのは歩くときの床だけです。サウナ内で座ったあとは必ずタオルの上に足の裏や背中も含めて、タオルの上に乗せましょう。
僕の足の裏が床に直接触れていたとき、アフグースのおっちゃんに注意されました。
女性専用エリア
たまに女性専用エリア(女性専用サウナ、洗い場)がある場合があります。男性の方はうっかり入ってしまわないように、それらしき表示がないか、周りに同性の人がいるかを気にしておく方が良いです。
一度、女性専用の洗い場に入りかけたとき、近くのおばさんが優しく教えてくれました。
女性専用サウナでも、アウフグースのスタッフさんは男性のこともあるそうです。
アンダーヘアー
処理している人が多いという印象です。全員がつるつるというわけではありませんが、短く処理している人が多かったと思います。
僕は最初剃らずに行きましたが、特に何事もありませんでした。とは言え、処理する方が無難と思います。
その他
以下は日本と同じです。
- サウナやプールに入る前にはシャワーで体を洗う。
- サウナ内では静かにする。
- スマホやカメラの持ち込みは禁止(本などは持ち込めることが多いです)。
ドイツサウナの良いところ
続いて、僕がドイツサウナの良いと思う点を紹介します。
サウナ
アウフグースの一体感
ドイツのサウナではアウフグースが人気で、サウナ室のなかでみんなで熱波を受けて、それを耐えるというのは不思議な一体感があります。熱波を耐えきったときの達成感もあり、これがドイツサウナの醍醐味だと思いました。
サウナで十分に温まった分、プールに入って体を冷やすと、すごく整います。僕は日本のサウナではあまり整うところまでいかないのですが、ドイツサウナではすぐに整います。
バスタオルを敷く
ドイツサウナでは、サウナ室で座るときに自分のバスタオルを敷き、汗が落ちたり体が床や壁につかないようにします。日本では、共用のマットに座ることが多いと思いますが、個人的にはドイツ式の方が、衛生的だと感じます。
プール
サウナのあと、シャワーを浴びてプールに入りますが、プールの水が冷たくてとても気持ちが良いです。日本の水風呂より水温は高く、入りやすいです。
また、屋外に広いプールがあることも多く、そこで泳げるというのも良い点です。
チェアベッド
ドイツサウナでは、プールの周りなど、屋内にも屋外にもたくさんのチェアベッドが置かれていて、ゆっくり座れることが多いです。
ここでもサウナと同様にバスタオルの上に座ることが多く、日本の銭湯のようにお湯をちょっとかけてかた直接座る、ということがあまりないです。
僕は日光浴はあまりしないのですが、日光浴が好きな方にはとてもおすすめです。
レストランが併設
サウナエリアのなかにレストランやバーがあることが多いです。レストランに入る場合はバスローブ着用が必須の施設も多いですが、喉が乾いたり、おなかが減ったらすぐにレストランに行けるのがとてもいいです。飲み物だけ注文して、チェアベッドでくつろぐ、ということもできます。
静かで落ち着ける
サウナへの入場は年齢制限があり、子どもは入れません。大人が落ち着くためのスポットという位置づけのようで、とても静かで落ち着いています。
ドイツサウナの良くない点
次に反対に、ドイツサウナの良くない点を挙げてみます。
料金が高い
施設が大きい分なのか、料金が高いです。少なくても20ユーロ以上はかかるところがほとんどだと思います。
温かい風呂がない
プールは基本的に冷たいです。温水プールや温水のジャグジーもたまにありますが、37℃くらいだと思います。40℃前後のお湯につかることができないのが、ちょっと物足りないですね。
持っていくと良いもの
サウナへ持っていくと良いものを紹介します。
現地でレンタルできるものが多いですが、施設利用料自体が少し高めなので、荷物や旅行日程が許す範囲で、なるべく持ち込んで節約するといいと思います。
- 大きなバスタオル
サウナでは、大きなバスタオルは必需品です。 - サンダル
屋外に出ることができるスパも多いため、サンダルがあると便利です。
サンダルが必須かどうかは施設にもよるようです。 - バスローブ
サウナ併設のレストランではバスローブ必須のところもあります。また、場内を歩いたりベンチで休憩するときには、バスローブがあると楽です。 - 水着
プールエリアは水着着用が必要なところもありますので、泳ぎたい場合には必要です。 - 水などの飲み物
サウナでは汗をかきますので水分補給が大事です。レストランや水飲み場もありますが、ちょっと飲みたいときにペットボトルで持っていくと便利でした。 - サングラス
屋外のチェアベッドでくつろぐ場合や、レストランのテラス席で食事する場合、眩しいのでサングラスがあると便利です。 - 本などの読み物
プールサイドでくつろぎながら本を読めます。水着禁止のサウナゾーンにはスマホは持ち込めないので、本があると良いです。
僕は、ホテルから直行するときは、ホテルのバスタオルやバスローブを持ち込んでました。
おすすめのドイツサウナ
ここからは、僕が実際に行ったサウナのなかから、おすすめをご紹介します!
Therme Erding(テルメ エルディング)
Therme Erding(テルメ エルディング)は、ミュンヘンにあるヨーロッパ最大級の施設です。プールゾーンとサウナゾーン両方があります。
最大級というだけあって、サウナゾーンのなかのプールもかなり広く、水に入ったまま注文できるプールバーがあります。
ミュンヘン中心部からは距離があり、むしろ空港に近いです。
詳細はこちらで紹介しています。
vabali
vabaliはドイツのベルリン、デュッセルドルフ、ハンブルクの3箇所にあります。僕はそのうち、ベルリンとデュッセルドルフのvabaliに行ってきました。
vabalはバリ島をイメージしたサウナスパで、プールゾーンはなく、全館で水着着用禁止、子どもの入場禁止です。テルメエルディングほどではないですが、十分広く、サウナの数は10を超えます。
施設が新しくとてもきれいで、落ち着いた雰囲気がありリラックスできます。
ベルリンのvabaliは、ベルリン中央駅から歩いて行くことができて、アクセスが良いです。
デュッセルドルフのvabaliは、中心部からは距離があります。
また、ケルンにも中心部から近く、良いサウナがあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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